なかなか、報道されない上海沖で起きたタンカーの衝突事故による油流出。
今朝、大量のオイルボールが浜へ打ち上げられたという情報を友達からキャッチ。
一番多いといわれる長浜ビーチで仲間たちと回収してきたので、報告するっす。
長浜ビーチの朝焼けはめちゃきれいっすよ。
お題はこんな感じ
なんで大々的に報道されないの?
奄美大島はかなりの量が確認されていて、鹿児島県も動いているようですが、沖縄県は先日ちょろっと報道されただけでした。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180209/5090001952.htmlwww3.nhk.or.jp
というのも、オイルボールは事故があろうがなかろうが、毎年この時期に漂着しているのが実情です。
そういったこともあり、漁船から漏れたオイルボールなのか、タンカーからなのか、判断できない量の漂着が続いていました。
ただ、今日は例年よりも遥かに多い量が打ち上げられたので、間違いないだろうということで、回収作業に出動してきました。
ほぼほぼ確定したと思うので、今後の報道に期待です。
行政の連携不足を感じる
お友達から、村に連絡を入れたそうなのですが、県が動かないと動けないという想定内の返事。
役所らしい話です。もちろん、ボランティア軍団は速攻で動きます。
行政を責める時間なんざぁ、回収に使ったほうが有意義です。
ボランティアってのは、自分がやりたいからやるという、エゴですから、他人の行動を気にしてるようじゃぁ、ひよっこです。
でも、せめてゴミ袋ぐらいくれればいいのになぁとは思いました。どうせ、最後回収するのは自治体なんだからさ。
参加の心得
実際に参加した時に、お友達からアドバイスをもらったことや自分がやって思ったことを書いておきます。
オイルボール回収時の装備
- 帽子
- タオル
- 水分
- ゴム手袋
- ビニール手袋
- 長靴
- 小さい袋
- ゴミ袋
沖縄は暑くなってきています。回収中に倒れて病院送りにならないためにもまずは熱中症対策をしっかりして下さい。
ビーチでは自販機がない場所も多いので水分を忘れずに。
ゴム手袋とビニール手袋で2重にしたほうが良いです。
ゴム手袋(軍手でもいいかも)を下にはめ、ガラスの破片などから手を守るようにして下さい。
ビニール手袋はゴム手袋にオイルボールを付着させないために使うといいでしょう。
ビニール袋だけだと、途中で破れてしまい手に油が付く可能性が格段にあがります。
沖縄だとみつわ産業やメイクマンで安く手に入りますよ。
おいらの場合は、右手を2重にして、左手はゴム手袋だけにして、油の回収はできるだけ右手で行うようにしていました。
これで、めったにない携帯電話への着信にも、油を気にせず、左手のゴム手袋をはずだけで対応できます。
準備なしの参加は控えよう
たまたま、ビーチに居られた方が、おいらの回収姿を見て回収作業を始めたのは、とてもありがたいことだったです。
でも、素手で回収していたので、NGだす。さしかも、指を切られたみたいで血が出ちゃってました。
天然のビーチの砂の下には、割れたガラス瓶なんかもあるので気をつけてほしい。
しかも。雑菌まみれのビーチで回収をしているので、心配でなりません。
熱中症同様、自分自身が病気になってしまうと元も子もないので、装備がないときはぐっと我慢しましょう。
誰も、あなたを恨みませんから。
ペットに注意
回収中、ペット連れの観光客が何組か現れました。ペットは自由奔放で色んな所をペロペロと舐め回っています。油を舐めないように気をつけて面倒を見てあげて下さい。
回収の心得
実際に回収した時に気づいたことと気になったことを書いておきます。
オイルボールの大きさ
えびせんサイズから米粒サイズまで、多種多様に揃ってます。米粒サイズは見つけにくく厄介です。
ビーチをなでなですると、黒くて柔らかい感触のものが出てきます。
オイルボールが集まりやすい場所
基本は満潮時の陸と海の境目に集まる傾向があるようです。
また、潮の流れもありビーチの数カ所に集まるようです。
長浜ビーチを永きに渡って清掃している方曰く、ペットボトルなど漂着ゴミが溜まりやすい場所に、油が集まりやすい傾向がみられます。
しかし、たまにはぐれメタルみたいなやつがいるので、全域を調べる必要があることはお忘れなく。
回収にむく時間帯
先に書いたように、オイルボールは満潮時の陸と海の境目に集まる傾向があります。
干潮の時間から満潮になる前までの日中だと、オイルボールが集まっているところの砂が乾いているので回収しやすいです。
どこまで回収すべきか?
回収できるオイルボールと、出来ないオイルボールがあります。
出来ないオイルボールは、どでかい岩にこびりついているものです。これは素人レベルでは諦めるしかありません。とれる部分のみ回収です。
それ以外は、基本回収対象です。
海岸へ打ち上げられた珊瑚の欠片や貝殻にオイルボールが付着している場合が多々見られますが、こういったものも回収を忘れないようにして下さい。
また、砂の下、2,3mmのところに埋もれてるようなオイルボールがあるので、ビーチをなでなでしながら探しましょう。
なでなですると、米粒サイズも回収できるようになってきます。
休憩をいれながら、ストレスを溜めずに
炎天下での作業なので、休みながらやって、モチベーションを維持してください。
そして、まずはオイルボールの回収に専念しましょう。
漂着ゴミにまで手を出すと、終わらないし、それによって結構ストレスも溜まります。
特に今帰仁村は、沖縄本島では数少ない天然ビーチが残る場所で、複雑な海岸線が残っているために漂着ゴミも多いです。
そういったこともあり、ほとんどビーチは、周辺の宿屋、地域の方によって年に数回、ビーチクリーニングやビーチコーミングが行われています。
今、急ぎで回収したいの、オイルボールだと意識しておくと、気が楽になりますよ。
集めてものはどうするの?
いまのところ、ゴミ袋に入れて保管するしかありません。
行政待ちなのでのんびり待つしか無いでしょう(嫌味)。
今日の成果
長浜ビーチ西側入り口から東側に向かって回収しました。
お友達は、長浜ビーチ東側から西に向かって回収しています。
西端から約50mの成果ですが、レジ袋小を二袋と、名護の方に手伝っていただいた大きな木綿豆腐が入りそうなカップ1杯となっています。
袋の8割ぐらいはオイルボールで、その他、オイルボールが付着した貝殻等も入ってます。
これで、1時間半ぐらいでしょうか。
残り1時間半で、長浜ビーチ中央まで進み、おいらはあと二袋ほど回収しました。
西端はとくに集まりやすい場所だったのと、1時間後ぐらいから仲間が増えたので、回収がスムーズになりました。
今後
今後の見通しの妄想です。あくまでも個人的見解。
もうすぐ動物が活き活きしだすよ
沖縄は暖かくなってきましたよ。もう、ヤドカリさんの足跡がビーチにチョロチョロとついています。
そうなると、鳥さんたちも活発になってきますよね。
さらには、GWあたりにはサンゴの産卵、7月にはウミガメの孵化など、自然の営みが目白押し。
3月末ぐらいまでに油の漂着問題の決着をしてほしいです。
ボランティア軍団は、小さなことからコツコツと頑張ります。
誰が回収すべきか
現実的な事を考えると、陸は県民で、海は行政でというところでしょうか?
海で油を回収してもらわないと、いつまでたってもビーチに流れ着きます。
でも、遅きに失した感があるので今更海で止めれるのか?という問題もあります。関係各所がんばれ!!
今は、漂着していない海岸でも、これから風の流れとともに潮の流れが変わるので監視が必要になってきます。
多かれ少なかれ、海からのご利益を頂いている県民の皆さんにも積極的に回収作業に参加してもらえると嬉しい限りです。
観光の方は、観光を楽しんでいただければと思います。
鹿児島県はすでに動いているので、沖縄県も早く動くべき。地方議員も国会議員も超党派でこの問題に向き合って欲しいところです。
最後に
明日は、赤墓ビーチに行ってみようと思います。
誤字脱字、たくさんあると思います。おいおい直します。まずは速報ということで。