ゴールデン・ウィーク中盤始まりました。
本日のやんばるの天気はいまのところ曇り時々晴れ。
この時期、スカッと晴れたら美しい夕陽が見れるのですが、今日はどうなりますでしょうか?
さてさて、このページ、ちゅらしっくぱーくは、かつて今帰仁城を中心に栄えた北山エリアの情報を発信していければと思っています。
北は沖永良部島から南は恩納村まで、沖縄の原風景が残るエリアです。
食レポに関しては、出来る限り3回以上行ったお店のご紹介をしようと思っています。なんでもかんでも紹介するよりも、自分がよく行く店を紹介したほうが、自信を持ってお伝えできます。
1回だけだと運が悪いこともありますし、3回行くと、いいところ悪いところも見えてきます。取材をしていた時は、取材用のメニューで出てくることもあったので、そういうのを一切排除して紹介していければいいなぁと思ってます。
今回はその中から、よくいっている(いってた)おしゃれなカフェを3店舗ご紹介いたします。
その3店舗は、
です。
自信を持っておすすめするお店で、この記事を読んで行かれた方の8割以上の方にご満足いただけると思っています。
それでは、ご紹介していきます。
Cafe CAHAYA BULAN
まず、ご紹介したいのは、美ら海水族館の直ぐ近く。すっかり有名になってしまった備瀬のフクギ並木入り口にあるCafe CAHAYA BULAN。
知っている方も多いかもしれませんが、あえてご紹介。
個人的には、やんばるにハイクオリティな食空間を根付かせるきっかけとなったお店だと思っています。
CAHAYA BULANとは、インドネシア語で月の光という意味。オーナーさんはインドネシアに何度も足を運んでいたそうです。
ブランドマークは伊江島に沈む月。今は昼から日没までの営業時間ですが、かつては、夜も営業していました。
オーナーさんは、ネタとしてブランドマークに月はあるけど、昼しか営業しないんだって言ってます。
オーナー自ら建築した建物は、計算しつくされた設計となっていて、隠れ家のように隠された入り口の階段をおり、レジ横を抜けると、建物という額縁の中に描かれた自然のアートが現れます。
店内から、もとぶラグーンのエメラルドグリーン、伊江海峡のオーシャンブルー、そして伊江島のグリーンがローアングルから楽しめます。
高い位置から観る伊江島のカフェは多いですが、ローアングルというのは沖縄県内でも数少ないです。
しかも、この自然のアートは時間によってその姿を変えていくのも観ものです。
店内はゆっくりくつろげるソファー席もあり、ワンボックスカーでお越しの方々でもみんなでくつろげます。
また、CAHAYA BULAN はオープン当時、沖縄県内でも数少ない中国茶が楽しめるカフェでした。中国には何度もいっていて、中国茶の素晴らしさは十分にしっているので、CAHAYA BULANと出会えた時には言い表せない幸福感を感じたのを今でも覚えています。
これは、紅芋のホットチェーですねぇ。沖縄県内での紅芋の使い方って大体同じような感じだったのでホットチェーには、衝撃を覚えました。
その他、ランチメニューやスイーツ、また、ドリンクも地域の特産物を使った創作的なものが用意されています。
昔は、やんばるではなかなか無かった無料のWifiをいち早く取り入れていた(当時はADSL回線しかなった地域です)こともありよく通っていましたが、人気有名店になってからは、ほとんど行かなくなってしまいました。
それでも、おすすめできるお店です。オーナーさんが非常にこだわりを持ったかたなので、お客が増えたらと言って、質を落とすようなお店では無い絶対ありません。きっと、常に、地域のものを使ったより良いものを提供しているに違いありません。
お店情報
- 店名
- Cafe CAHAYA BULAN
- 住所
- 沖縄県国頭郡本部町備瀬429-1
- 電話
- 0980-51-7272
- 定休日
- 水・木曜日(夏季は水曜日のみ)
- 営業時間
- 12:00~日没
- MAPCODE
- 553 105 714*55
Cafe Okinawa Rail
2016年12月オープンしたばかりの、国頭村の山奥にある、まだあまり知られていないカフェです。ここだけの話ですが、Cafeの裏にはヤンバルクイナがひょっこり現れることがあるんですよ。
それだけでも興味そそられませんか?でも、それだけじゃないんです。
このお店との出会いは、ファイターズファームキャンプを見た後に3年ぶりぐらいに大国林道をドライブしているときでした。
大国林道はやんばるの山の中をくねくねと曲がりながら貫く道なのですが、照葉樹林に囲まれた美しい景色を観ながらゆっくりドライブ出来るのが魅力です。
そんな、緑あふれる道路をひた走っていると、突然あらわれた幾何学な建物。なにこれなにこれ??
確認すると、Cafe Okinawa Railと書いてある。え、こんな場所にカフェ。そもそも、Okinawa Railってなに?鉄道?軽便鉄道?え、鉄カフェ?
うーん、高いだろうな、絶対高いはず。でも、入ってみたい、この好奇心を抑えられないとお財布を確認。
うぉ〜4000円ある。多分なんとかなるはず。
車を駐車場に止め、ふと思う。いや、ここ、電気、水道、来てないはずよ。
安心して下さい!!太陽光発電ですよ!!
オーナーさんに話を聞くと、自分で工事したそうです。もちろん必要な免許すべて取って。しかも、このためだけに。
世の中、すげー人が居るもんだなぁと今更ながらに感動しました。水道は、1Km先からひいて来ている天然水。
安心して下さい!!営業許可書は降りてます。
実は、近くに水汲み場があり何件かのカフェがその水を汲んでコーヒーなどに使っています。(無許可ですけどね)
私も5年ほど前は、そこの水を飲んでいました。ポリタンクに入れて置いていても3ヶ月は腐らない素敵な水でした。
知ったかぶりで、そこの水でしょ?というと、「違いますよ、もっと良い水が1Km先から出るんです」と、誇らしげに語るオーナー。
そりゃまぁ、水質検査、パスしちゃうわけです。やんばる自然最高!!手付かずの自然最高!!
そして、お店で使われる野菜は、大自然の中で育て自家製栽培。このあたりは自然すぎてイノシシが出るので、ちょっと変わった菜園になっています。
店内の食空間もとても素晴らしく、ゆったりとした座席に、暖房は暖炉。そして、真ん中に陣取るは、鉄道模型ではなく「ピアノ」。
自由に弾いて良いそうなので、腕に覚えのある方は是非とも弾いてみて下さい。オープン時に調律済みと念の入れよう。
オーナーさん曰く、音楽であふれる空間にしたいそうです。
4月29日には、初のイベントとして、ミニミニオペラ・コンサートを開催して村長さんも来られていました。
オーナーさんに、村長さん紹介しましょうか?と言われましたが丁重にお断りいたしました。
そして、これが、ヤンバルクイナが現れる裏庭。30日にお伺いした時は、カラスに襲われるヤンバルクイナを守ろうとするオーナーさんの姿が、勇ましかったです。
そして、何と言っても目を弾くのが、本棚。よくある食堂の漫画本棚ではありませんよ。
絵本から経済の本まで、ミニミニ図書館って感じのラインナップです。
私も、3月に数冊寄贈させていただきました。
はじめて行った時に食べた桜餅がとても上品で美味しかったです。
沖縄では、もち粉にコチニールを混ぜただけのニセ桜餅を造る餅屋があってがっかりな感じでスーパーで買うほうがまだマシって状況でした。6ツ割道明寺で仕上げられた桜餅。うまかったぁ。いっしょにチャイを頼んだけど、違和感無かったなぁ。
2回目はランチプレート。確か1160円だったと思う。ランチプレートは1種類だけなので売り切れにご用心。
3回目もランチプレート。プレートの上に載っかているものが変わってる。これなら、複数回いっても全然飽きないのでいい感じ。
この日は、一眼レフとストロボ持ち込んで、バチッと写真撮りました。なので、ちょっと写真のクオリティが違います。
オーナーさんは国頭村出身の国頭育ち。小さい頃は国頭の山の中を走り回っていたそうで、自然とうまく付き合いながら生きていくというライフスタイルを確立したいそうです。
金額も、かなりの金額かと思いきや、観光地価格ぐらいです。場所がらやクオリティなど考えるとむしろリーズナブルだと思います。
いうまでもありませんが、Cafe Okinawa Rail に行くときは、いつもゆっくり走行してくださいね。絶対に Roadkill しちゃめですよ。
ちなみに、Okinawa Rail は鉄カフェでなく、ヤンバルクイナの英語名でした。クイナ科の多くにRailがつくようです。
お店情報
- 店名
- Cafe Okinawa Rail
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村奥間大保謝原2040-107
- 電話
- 050-3559-5506
- 定休日
- 月・火曜日
- 営業時間
- 11:00~17:00
- MAPCODE
- 485 805 667*06
山原食堂 Kuni
最後にご紹介するのは、今帰仁村にある山原食堂 Kuni。
ここは、絶対味覚を持つお友達も絶賛するお店です。
今帰仁の駅そーれの一角に陣取るさくらカラーの建物にオシャレ感がプンプン。
店頭のメニューの置き方からも、こだわりや優しさを感じますね。
店内は異国情緒あふれるデザインで、狭い空間を広く見せる窓が印象的です。
テーブルを詰め込みすぎず、ゆったりくつろげるところも非常に良いです。
1回目お伺いした時は、今帰仁野菜と島豚のジャージャー飯をいただきました。ジャージャー麺と迷ったのですが、あえて飯を選択しました。
今帰仁村は農業の村なので新鮮な野菜が豊富です。その新鮮でシャキシャキした野菜と島豚のひき肉をザックザックと混ぜて、レモンもかけていただきます。
2回目は、今帰仁村の豆腐業界をささえる島豆腐屋さんの豆腐を使った、棚原豆腐さんの四川風麻坊豆腐をいただきました。
ご飯メニューと書いていたので、定食風に3皿ぐらいで出てくるのかと思いきや、ワンプレートでご登場。
3回目は、新商品、自家製島豚のロースト焼豚丼。厚みのあるローストがたっぷりのっていて超贅沢。
ロースト焼豚にかけるタレが器のそこにたまり、そこからライスにしみています。ライスを器のふちに置くことで、ライスの味が徐々に変わる「味のグラデーションで」起きていて、味の変化も楽しめます。
ロースト焼豚にライスと野菜を巻いて食べると、いろんな食感と食材それぞれの味が混じり合って幸せに包み込まれました。
山原食堂 Kuniさんは、クオリティーが本当に高くて、それでいて1000円以下のメニューばかり。大阪や京都で食べると1500円とってもおかしく無いようなメニューが多いです。メニュー数も多く、全品制覇には少し時間がかかると思いますが、今日もいければいいなぁと思ってます。